レーザー療法には、レーザー光線を発するチップを直接患部に触れさせて治療する「接触法」と、患部に触れずに離れたところからレーザーを照射する「非接触法」があります。接触法は、熱でチップが破損してしまう不安があります。非接触法はチップの破損の心配はないものの、離れたところから照射するため、痔の患部の範囲がわかりにくいという面があります。レーザー療法におけるこれらのデメリットを克服したのが、ICG併用半導体レーザー療法です。ICGとは、インシド・シアニング・グリーンと言い、レーザー光線を吸収する人体に無害な色素です。これを痔核に注入することで、レーザー光線を吸収しやすくなります。非接触法で行われるICGが注入された痔核への半導体レーザーの照射は、痔核が強力にレーザー光線を吸収するため、痔核の下にある肛門括約筋を傷つけることがありません。これまでは、医師の技量や痔核の大きさなどによっては肛門括約筋を傷つけることもあったのですが、ICG併用半導体レーザー療法ではそのようなことがなく、安心して手術を受けることができます。また、出血や痛み、副作用もほとんどなく、外痔核なら日帰りで、内痔核でも1日〜数日の入院ですみます。しかし、内痔核がなくならない、レーザー照射後に周りが腫れる可能性があるといったデメリットもあります。負担が少なく安全なICG併用半導体レーザー療法ですが、医師とよく相談し、疑問点は質問して、納得した上で受けるようにしましょうー